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 「欠陥だらけの現代食」

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「欠陥だらけの現代食」         
                       
  体格より体質重視を 食の歪みが生活習慣病に 
                         
○前岡小児科医院々長 前岡久運氏
                         
自然治癒力を高めるためには、腸内の善玉菌を活性化させ、栄養吸収を確実にすることも大切です。
腸内にはいろいろな菌が存在しており、ビフィズス菌に代表される善玉菌や、大腸菌、カンジタ菌などの悪玉菌が混在しております。アトピー性皮膚炎でいえば、アルコール、果物、甘いものといったカンジタ菌の好物が過剰に摂取されることで、カンジタ菌が異常繁殖して、ビフィズス菌などの減少を招くとともに、このカンジタ菌が産出する毒素体内に吸収されやすくなり、アトピーだけでなく、ほかの臓器にも悪影響を及ぼします。

腸内細菌は「第四の臓器」と呼ばれている重要なものです。その働きは、
@腸のぜん動を刺激し、消化力を推進します。
Aタンパク質、糖質、繊維質を分解します。
Bコレルテロール、中性脂肪、血糖値の調整に関与します。
C病原菌の増殖抑制、有害物質の産出や吸収を抑制します。
D外来菌による感染を防御します。
E発癌物質を無毒化します。
Fビタミン、ホルモンの産生に関与します。
G免疫力を増強します。

この腸内細菌に関連して、食物繊維の効能にも注意しましょう。その働きは、
@便秘の解消A肥満の予防、解消B糖尿病の予防、治療C高血圧の予防、治療D大腸がんの予防E有害物質の排除F肇内細菌叢の増強などです。
これらの効果を高めるためには、緑黄色野菜などを積極的に摂ることをお勧めします。

本日の主なテーマは「食と健康」でございますが、副題として「アレルギー対策と生活習慣病の予防法」という項目を付け加えていただきました。
多くの皆さんはアレルギーと生活習慣病と、何で関係があるのか?という疑問を感じておられるかと思います。しかし実は、この両者は密接な関係があるのです。疑問にお答えします。お渡ししましたレジュメをご覧下さい。

まずアレルギーと免疫の関係についてお話します。
私達の身体には進入してきた異物を排除する働きがあって、それが身体に有益に働くときには免疫、反対に有害な働きをする場合はアレルギーとなります。
このアレルギーは「食の歪み」「生活リズムの歪み」「心の歪み」が重なって発病します。現代食は脂肪(コレステロール)、糖質、アルコール(中性脂肪)、過剰と化学合成物質汚染、微量栄養素不足です。
この余剰物、毒物が身体に滞ると蓄積型の人は肥満、生活習慣病に。
排泄型に人はアレルギーに悩む状態になります。
皮膚、粘膜バリアーが壊れると吸入物や接触物、感染物の侵入を許します。
要するにアレルギーと生活習慣病は表裏一体の関係にあるのです。もっと言葉を変えてわかりやすく言いますと、免疫学的に鈍感な人ほど危ないと言えます。敏感すぎる人はアレルギーで悩みはするけどまだ救いはあります。

ところが鈍感すぎる人は卵、牛乳など身体に合わないものを食べているのにほとんど気がつきません。
ですからどんどん身体にたまって生活習慣病になってようやく深刻な事態がわかるのです。
でももう遅いのです。
その予防法について簡単に申し上げます。
まず、第一に、食の歪みは「誤った栄養法」と「依存症」にあるということです。
「一歳の早熟は、七歳の早死に」という言葉がありますが、体格を重視するよりも、まず、体質を良くするように心掛けてください。

たとえば、子供に牛乳を飲ませること。
確かに体格は良くなるかもしれませんが、体質は良くなりません。悪くなります。
次に、「腹八分目に医者いらず」また、食べるときには、よく噛み砕いてください。
唾液の効用を、もっと認識することです。
よく噛むことは、消化と免疫に大きな効果を発揮します。
寿元でも、よく噛んで唾液を出していただくほうが、よい結果をもたらします。

もっとも大切なことは、体に必要なものを、よく吟味して摂ることです。
穀類「米、麦、雑穀)と豆類、芋類、野菜類、伝統的な発酵食品。そして、海藻類、魚貝類。
調味料は自然塩、自然で熟成した味噌,醤油を用いてください。
そんなにいろいろ挙げられたって・・・とご不満な方に、もっと簡単な食物の摂り方をお教えしましょう。
「マ・ゴ・ワ・ヤ・サ・シ・イ」です。マは豆類、主に大豆ですね。ゴはごま。これはいいですよ。
脂質が50%以上タンパク質も約20%以上、糖質が約15%。それにビタミン、ミネラル、鉄分、カルシウム、マグネシウムが多量に含まれています。ワは若布(わかめ)。海藻類です。ヤは野菜。サは魚。シは椎茸。きのこ類です。イは芋類です。
つまりこれらを毎日食卓にのせれば、健康を保てるというわけです。タレントのうつみ宮土理さんが提唱している食事法と言われていますが、大変覚えやすいのでぜひ参考になさってください。

逆に常用してはいけないものです。
牛乳、乳製品、卵、魚の卵、肉類、果物、食用油、砂糖、おやつ、嗜好品などで、これらを避けて、「命ある」質の良いものを選ぶということも大切です。
またこのほかに、食べてはいけないものとして、化学物質、重金属類。酸化油脂、砂糖、化学物質がアレルギー反応を強める原因となることを忘れないで下さい。

とくに、チョコレート、ケーキ、アイスクリーム、スナック菓子、ジュース、清涼飲料水、菓子パン、チーズなどは、程ほどにしてください。
果物もちょっとだけ、旬のものを選びましょう。
先ほど、病気の原因は「依存物」といいましたが、疲れたときやイライラした時に欲するもの、摂取するとホッとして気持ちが良くなり、制限すると辛くなるものなどもいけません。甘いもの、アルコール、コーヒー、パン、タバコなどがそのケースです。
これらの依存物は知らず知らずのうちに体を蝕みます。

健康な体というのは、余剰物、毒物などは尿便から排泄するものです。
「下痢に大病なし。便秘は万病のもと」とはこれらの事を指します。



                  (医食同源270号 健康セミナー講演会より)

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